カムがバルブを開くときの正加速度値を高く、さらに持続させ、リフトの立ち上がりを速く、有効開口面積(図①)を広くし、高出力化に対応しています。(有効開口面積を広く=吸入空気量の増大)
カムが閉じる時は、 1⃣とは逆に正加速度値を低くし、バルブを静かに着座させることで、バルブシステムへの衝撃を抑え、トラブルを回避しています。
まず、前提として直動式バルブシステムの場合、カムリフトの最大値はバルブリフターのサイズによって決まります。リフターサイズを無視したハイリフト化はカム山の滑り幅がリフター上に収まらず、リフターの角にカム山が当たることになり、カム・リフター双方の破損を招きます。(図②)したがって性能追求のためのハイリフト化にはバルブリフターのサイズを最大限有効に使えるカムプロファイルが必要になります。
VALCプロファイルはカムプロファイルの最大速度値を意図的に制御することにより、同じリフト量の一般的プロファイルカムシャフト比べ、カムの滑り幅を減少させることができます。(カムプロファイルの最大速度値=リフター上でのカムの滑り幅)
■ 一般的なプロファイル
■VALCプロファイル
■ VALCプロファイルによりさらにハイリフト化したプロファイル
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